不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第4話 海を渡ったご先祖様 後編

 

前回第3話で私の先祖、朝次郎の乗ったドイツ船がニュージーランドのブルーフ港に入港したところまでお話ししました。今回はその続きです。

 

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朝次郎はその港で船を下り、採掘場などで働き始めます。そして、北島のワイカト地方に移住し、イチゴを品種改良して成功し、財を成しました。そして現地のマリオ人女性と結婚しました。

 

朝次郎はその後、バトレイという町に移り住みます。1941年(昭和16年)、太平洋戦争が始まり、日系人強制収容所に送られましたが、朝次郎は高齢のため免除されました。朝次郎の次男マーティンは、強制収容所に入れられたそうです。朝次郎は、戦争中、1942年(昭和17年)に亡くなりました。朝次郎には5人の子どもがいたそうです。

 

その後、時は経ち1980年代に日本の大学教授達によって朝次郎の足跡が調査され、朝次郎の出身地が熊本県天草上島であることが判明しました。朝次郎の次男、マーティンが存命で、マーティンへの聞き取り調査で分かりました。朝次郎の親戚に当たる人たちも熊本県に生存していました。1990年(平成2年)に朝次郎の孫とひ孫が来日し、熊本の朝次郎の親戚と対面しました。朝次郎が突然姿を消した不思議な人であることは親戚中でも語り継がれていました。

 

現在も朝次郎の子孫が300人近くニュージーランドには住んでいるそうです。私は、母から朝次郎さんのことを聞きました。意図した訳ではなく、たまたまニュージーランドに移住することになり、とても数奇な運命だと感じました。現在の世の中で起こっているとすぐに足跡調査され、このような展開になっていなかったかもしれません。もしかすると、私の数奇な運命も朝次郎から継いだ遺伝子によるものかもしれません。私もいつかニュージーランドに行くことがあれば、墓前に参りたいと思います。

 

次回は第5話「我が家の愛犬が導いた場所」というテーマで書きたいと思います。我が家の愛犬が私の今年の誕生日に全く行ったことがない場所で、私を縁ある場所に導いたお話しです。