不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第66話 サンデン交通

今回は第66話「サンデン交通」です。遥かかなた昔、この会社のバスに乗ったことがあるのですが、未だに何故か印象に残っています。

 

次期衆議院選挙が近づいてきていますが、山口3区を巡り、現職の河村元官房長官の地盤に林元文部科学大臣が立候補することを表明しました。自民党同士の対決なので、そのままいくと保守分裂選挙となります。林氏は将来総理を目指すと言われており、そのため参議院議員から衆議院議員に鞍替えする模様です。その林氏が議員になる前に勤めていた会社の1つが山口県下関市に本社を置くバス会社「サンデン交通」です。

 

私はこの「サンデン交通」の名前を目にし、脳裏にある思い出が蘇ってきました。

 

今から37年前のこと。小学6年生の私は初めての修学旅行に行きました。その修学旅行は広島から隣県の山口県への1泊2日のバス旅行でしたが、このとき利用したのが「サンデン交通」のバスでした。

 

私の同級生も皆初めての修学旅行でしたので、ワクワクしていました。その時のバスガイドさん、どんな方だったのかよく覚えていないのですが、ある意表を突く行為をされたのです。

 

「私はこのバス会社に入社してそんなに経っていないのですが、うちの会社が大好きなんです。是非、この場でサンデン交通の社歌を歌わせて下さい。」

 

一同、シーンとした中、ガイドさんは元気よく歌い始めました。「サンデンサンデンサンデン交通~。サンデンサンデンサンデン交通~。」

 

私も歌の全容は覚えていないのですが、こんな感じで歌われたと思います。「皆さんの前で歌うことが出来て大変光栄です。有難うございました。これからもサンデン交通を宜しくお願い致します。今回の修学旅行で楽しい思い出をたくさん作って下さい。」その場で大きな拍手が起こりました。

 

予想外のことをして相手にインパクトを与えることを心理学的にどういうのか私には分からないのですが、相手に思わぬことをされると、いつまでも記憶に残っているという好例だと思います。あの時の修学旅行で一番思い出に残ったことは、紛れもなく、「サンデン交通」のバスに乗り、ガイドさんが元気よく社歌を歌ったことだったのです。

 

あの時のガイドさん、その後ずっとサンデン交通に勤められたのかは、私には知る由もありません。あの歌をあの場で歌われていなければ、恐らく私はサンデン交通の名前は忘れていたことでしょう。