不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第23話 2011年3月11日

最近、地震が相次いで起こっています。日本人にとって忘れられない1日、2011年3月11日、私は不思議な体験をしたのです。

 

2011年2月に私は、新潟の知人に会いにいくため、旅行会社にて旅行プランを申し込みました。新潟に行く日は、3月12日、13日。その前日に新大阪に宿泊する予定で計画を立てたのです。12日に新潟に向けて飛行機で大阪から飛び立つ予定でした。以前は広島から新潟への直行便が出ていたので、もしそのまま直行便が存在していたら3月11日に私は新潟へ飛び立っていたはずです。ただ、その時はもう廃止されており、大阪経由で新潟へ向かわざるを得なかったのです。

 

3月11日のお昼過ぎ、私は新潟へ向けて新幹線に乗りました。正確な時刻は覚えていないのですが、2時30分過ぎに新大阪駅に到着したのです。そして駅近くの宿泊予定のホテルに歩いて向かいました。ホテルに着くと入口で何やら大騒ぎをしている声が聞こえました。「震度7震度7

 

一瞬私は何のことか分かりませんでした。ただ、どうも大きな地震があったことは何となく分かりました。3時になりチェックインしようとすると「お客様、先ほど大きな地震があり、自動システムが故障してしまい、少しお待ち頂きます。」それから数分待ったでしょうか。自動システムは復旧不可能と判断され、予備の手動キーで入室しました。この時点で私はいつ、どこで大きな地震があったか分かっていなかったので、慌ててテレビをつけました。ニュース特番をやっており、アナウンサーがヘルメットを被っていました。東京のスタジオも時折余震がやってきていました。「東北地方で震度7の揺れを感じました。津波も発生した模様です。」

 

地震が発生した時刻、2時46分、私は大阪市内を歩いていたため、揺れているのが分からなかったようです。テレビでは被害の様子が映し出されました。正直、起こったことに実感が沸きませんでした。「新潟行きどうしよう…。」そんな不安が私の頭をよぎりました。新潟は大きく揺れはしたものの、太平洋側であったため、津波の被害はなかったようです。そんな折、見知らぬ番号からの着信がありました。旅行会社からでした。「新潟行きの飛行機は今のところ予定通り飛ぶ予定ですが、急ぎの用事でなければキャンセルして頂けないでしょうか。キャンセルされても全額返金致しますので。」

 

私は、キャンセルを了承し、知人にも今回は新潟訪問を見送る旨の連絡をしました。翌朝1番の新幹線で私は広島に戻りました。家族もほっと胸をなで下ろしたようでした。

 

もうその日から9年経ちますが、新潟へは行っていません。また何か起こるのではと思い、行く気にならないのです。