第54話 正反対

今から30年位前までは、「スポーツをする前には水分を摂るな」が常識でした。今では考えられないことです。スポーツをするしないに拘らず、積極的に水分を摂るのが常識になっています。ただ、摂り過ぎによる水中毒には注意しなければなりません。このように常識が正反対になることはよくあります。

私自身も「水分をあまり摂るな」という常識を信じ、腎臓結石と尿路結石を併発したことがありました。その病で入院した病院でカルシウムに関する常識が変わりつつあると耳にしました。今から25年位前のことですが、それまではカルシウムの摂り過ぎが結石に繋がると考えられていました。しかし、カルシウムの摂取不足が逆に結石に繋がると変わったらしいのです。私はそれ以前もそれ以後もその入院先でしかこの話を聞いていないので、本当に正しいのかどうか確かめようがありません。

また昨今、不潔にしていることが病気に繋がると言われていますが、以前は清潔にし過ぎると花粉症などのアレルギーの病気に繋がると耳にしたことがあります。不潔はよくないことですが、あまり清潔にし過ぎると病気になるのも分からないではないと思います。この考えに関しては争いがあるだろうと思います。

時代が経過するにつれ、常識が正反対になることはよくあります。今日は思いつくままに病気に関する常識が正反対になったことについて採り上げてみました。