不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第75話 田んぼの中の最先端の病院

今回の第75話のお話は「田んぼの中の最先端の病院」です。以前、私が書いた第61話「オレンジ色の服の医師」を別の観点から書きたいと思います。

 

36歳も終わりに迫った頃の私はある決断をしました。それは「病気治癒への旅」に出るという決断でした。その過程で私は地元から少し離れたところにある小さな病院の医師の影響を受けました。それは…

 

書店で購入した医療関係の本で私は地元の隣の県にある個人病院が掲載されているのを発見しました。「少し遠いけど旅行がてら行ってみるか。隣の県だし。」つい、軽い気持ちで決断しました。事前に電話をかけ予約を入れました。新幹線で行き、そこから地元のローカル線に乗るという手段で行くことにしました。しかし、そのローカル線は1~2時間に一本という頻度でした。

 

「折角遠くへ行くのだから一泊しよう。」ところが、その病院付近には宿泊する施設などないようです。ネットで見る限り、コンビニやスーパーなどもありません。やむを得ず、新幹線の駅付近に宿泊することにしました。

 

初診日当日。私は旅行バックを片手に持ち、出発します。新幹線に乗り、その後ローカル線に乗り換えました。そして駅で降りると駅は無人駅。駅の周りは田んぼしかありません。「もしかして本に騙されたのではないか?」そういう疑念が浮かび上がりました。ところが、田んぼの中にぽつんと本に掲載されていた個人病院がありました。

 

「あっ、あった。確かに本に載っていた病院があった。」一瞬うれしくなりました。しかし、病院の門構えは最先端の治療には程遠い様子。「本当にここで最先端の治療をしてくれるのだろうか?」そういった疑念が浮かびました。「予約していたものです。広島から来ました。」「まあ、わざわざ遠いところから有難うございます。」

 

こちらの問診票にご記入をお願いします。問診票を渡され、早速記入しました。「暫くお待ちください。担当医の診察があります。田んぼの中の小さな病院でしたが、医師は2人。お父さまと息子さんの2人の医師でした。最先端の治療をされるのは息子さん(I医師)の方。「遠くからわざわざお越し頂き、有難うございます。私の治療は少し変わっています。最初のうちは2週間に1度お越し頂くのは可能ですか?」と私に語りかけられました。「可能です。宜しくお願いします。」そう言って、治療はスタート。「最初に私の音声が吹き込まれたCDを差し上げます。家に帰られてからゆっくり聞いて下さい。」治療内容は、加圧トレーニング、AKA博田法、爪もみ、鍼治療といったものでした。

 

治療の後、2、3日は体がだるい状態が続きました。その後は、身体がすっきりしていい感じになりました。ただ、加圧トレーニングはしんどく感じられたので最初の数回でやめてもらうことにしました。

 

1点気になることがありました。それはI医師がいつもオレンジ色の服を着ていることでした。I医師もブログを書かれており、ある時、オレンジ色の服を着ていることを書いておられました。「オレンジ色というのは心が落ち着きます。だから私は常にオレンジ色を着ています。患者さまの中でも着た方がいい方は私からお伝えします。」残念ながら私は着た方がいいとは言われませんでした。

 

また、別の日にブログに次のようなことが書いてありました。「病気が治るということは幸せになることです。いくら症状が消えても幸せにならないと何の意味もありません。本当の意味で幸せになると病気のことなんか忘れてしまいますよ。」確かにその通りです。いくら痛みがなくなったところで幸せになっても、あまり意味がないような気がします。

 

その病院へは1年余り通いました。I医師が独立し、別の場所で開業される時点で通うのをストップしました。

 

実はこの時、不思議な話があったのです。I医師の病院では奥さまが看護師として働いておられました。また、当時私にはD君という医療専門職の資格をもつ友人がいました。D君はこの病院がある県の出身でD君の奥さまも看護師でした。D君にこちらの病院の話をすると、D君の奥さまとI医師の奥さまが友人どうしであることが分かったのです。ただし、私は最後までこの事実をI医師には内緒にしておきました。

 

※前回このI医師のお話を書いたとき、AKA博田法について、「はかたほう」と読むべきか「ひろたほう」と読むべきか質問を受けました。AKA博田法のホームページを見ると「はかたほう」が正しい読みのようです。