第52話 美味しい入院食
私は過去に2度入院したことがあります。病名は伏せておきますが、そのうちの1つの病院が少し変わっていました。広島で一番美味しい入院食を出す病院だったのです。
私は30代の初めの頃、広島市南区松川町のK病院に入院しました。そこの理事長が入院している間にせめて食事だけでも美味しいものを食べてもらおうという方針だったのです。確かに入院生活は退屈です。食事が美味しいとそれだけでも気が紛れるような気がします。
食事は病院の最上階にある食堂で食べることになっていました。かなり前のことなのでどのような料理が出たのかまでは覚えていないのですが、大変美味しかったのを覚えています。もちろん、病院で出るので栄養士さんがカロリー面の計算はしっかりとした上で出されています。
K病院では、お見舞いに来た人でも希望すれば有料でその食事を食べることが出来ました。結構な人気でした。今のご時世ではもう中止されていると思います。
退屈な入院生活、せめてそのような楽しみがあった方がいいかもしれませんね。ただ、食事が美味しいからまた入院しようという気にはなれませんが。