不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第21話 16年前の雑誌掲載の話

2004年の夏、大学時代の恩師H先生から電話がかかってきました。H先生は、体育実技を指導してもらった縁で知り合い、私が学生時代に立ち上げたサークルの顧問をしていただきました。「元気にしとるね?実は、あなたに何故スポーツが嫌いだったか、というテーマで雑誌に単発で文章を書いて欲しいのだけど、書いてもらえる?原稿用紙で10枚位。」その雑誌は、主に体育教員向けの雑誌でした。しかし、一般の人も購入できるようでした。私は、少し迷いはしたものの引き受けることにしました。では、その時書いた文章から一部抜粋してみたいと思います。

 

「小学生になり、運動・スポーツは何をやっても駄目で、体育の時間は非常に苦痛であった。この頃の私は、幼少期に大切な"外遊び”を非常に軽視していたように思う。私は、子どもの頃でも外で友だちと遊ぶのをなるべく避け、遊んだとしても家の中で本を読んだりして遊ぶことが多かった。このように、”外遊び”を軽視したことは後悔している。この”外遊び”の大切さに気づいたのはずっと後、大学生の頃のことである。

 しかしそれでも、運動で喜びを味わったこともある。小学4年生のときに、初めて泳げるようになったときのことである。親戚の知人に教えてもらい、犬かきで15m泳げるようになった。犬かきは正式な泳ぎ方ではない。しかし、自分にとっては「泳げるようになった」という喜びがあった。このとき教えてくれた方の良かった点は、私に合った方法(泳ぎ方)を見つけ、そして決して怒らなかったことである。私は自分でもやり方を変えれば出来るのだという喜び、そして出来ないからといって責められず、良いところを褒めてもらえるといううれしさで、いい思い出になったのだと思う。」

 

以上、昔書いた雑誌から引用しましたが、初めて泳げるようになったときの喜びは今でも覚えています。私は、このとき指導してもらった先生に指導者のお手本を示してもらったような気が今でもしています。