不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第56話 迷い犬

先日、スケジュール変更により仕事がいつもよりかなり早く終わりました。帰りのバスの中でメールの着信が2件続けてありました。「何だろう?」と思ってメールを見ると母から「ピーチの散歩中、迷い犬を保護したので、電話をして欲しい。」との連絡でした。

 

バスから降り、電話をしました。「ピーチの散歩中、迷い犬を保護した。今、川岸に警察の人を呼んで来てもらっているので、また帰ってから事情を話す。ピーチを一旦家に連れて帰っているので、ピーチを頼む。」とのことでした。

 

私は帰宅し、私の部屋のドアを開けるとピーチが震えながら座っていました。ピーチは動揺しやすい性格なのでさぞかし怖かったのだろうと思って撫でてやりエサをあげるとペロリと食べました。私は着替えようと思い、ズボンのベルトを外そうとするとベルトが粉々に壊れたのです。もしかすると、このベルトはその迷い犬の代わりに犠牲になったのではないかと直感的に判断しました。

 

それから15分ほどして母が帰宅しました。そして迷い犬のことを話し始めました。まず、ピーチが迷い犬を発見し、何とかするように母に言ったそうです。母は、その場にいた何人かの人で犬を捕まえようとし、一方で警察に連絡をしたそうです。警察官がやって来て事情を聞かれた後、その犬の特徴を見て警察官がもしかするとこの犬は先日迷い犬として届けられた犬ではないかと判断し、飼い主に連絡をとりました。暫くして飼い主がやって来て、間違いないうちの犬です、ということになり、無事飼い主のもとに帰ることになりました。

 

私は、その話を聞いて心の底からほっとしました。ピーチのあの犬を何とかして欲しいという訴えが今回の素晴らしい解決に繋がったのだと思います。犬が迷子になった場所から見つかった場所まで直線距離で2キロほどですが、途中途中危ない箇所が何か所かあり、無事に見つかったことは奇跡的だったのです。もしかすると、私の粉々になったズボンのベルトはその迷い犬の身代わりになったのかもしれません。