不思議な毎日~人生迷走中?

私の人生で起こった不思議なこと~不思議・雑記

第68話 姓名判断

今回は第68話「姓名判断」です。私の下の名前は「孝」ですが、私と姓名判断で同じ運命を辿る人物がある日突然訪ねてきたことがあります。苗字は異なりますが、苗字の画数は全く同じ。(私の苗字は2文字ですが、2文字とも全く画数は同じ。)下の名前は私と同じ「孝」ですから、姓名判断が正しいとすると私はこの方と同じ運命を辿ることになります。今現在私はこの方と同じ業界にいるのである意味当たっていると言えるかもしれません。

 

私が生まれる直前のことです。父の友人が、家に遊びにきていました。この友人は、現在広島市の西の外れでカメラスタジオを経営する「K」さん。当時のKさんはまだ売れないカメラマンで、私の両親は応援をしていました。両親はKさんに私の名前をつけてくれるように依頼しました。Kさんは、「分かった、考えとくわ」といつものように軽いノリで引き受けたのです。

 

後日、「「孝」にしよう。きっと親孝行な子になるぞ。」と言い、名付け親になりました。私は「孝」という名前で人生を歩むことになりました。それから社会人になりKさんに再会した際、「おじさんが僕の名前を付けたらしいね。おかげで結構苦労してるんだ(笑)」と冗談半分にKさんに言いました。Kさんは「ほうだったかいの。わしが付けたんかいの。ごめんごめん。もっと苦労しない名前にしておけばよかったの。」Kさんが軽いノリで私の名前を付けたのは明白でした。でもどこか憎めないキャラクターです。

 

ここからが本題です。小学5年生のときのことです。自宅の庭に出ていると一人の中年男性が訪ねてきました。「初めまして。私、こういう者です。」と言って、名刺を差し出されました。「S学習院院長 △△ 孝」私は、咄嗟に家の中にいる母を呼びに行きました。「実は孝君をスカウトに来ました。是非、うちの塾で学んで頂けませんか?」母は、「うちの息子と下の名前が同じですね。漢字も一緒ですし。これも何かのご縁だと思いますので、考えてみます。また、後日電話で連絡をします。」

 

その晩、私と母は話し合いました。私は折角のご縁だと思うけれども今通うR学院を辞めたくないという気持ちを伝え、断ることにしました。翌日母がS学習院に電話をし、丁重に断りました。その後、私はS学習院の院長と苗字は異なるものの字画数は全く同じであることに気が付いたのです。私の苗字は2文字ですが、その2文字ともS学習院の院長と字画が同じなのです。「もしかするとこの先生と同じ運命を辿ることになるかもしれない。」直感的に私はそう思いました。

 

時は過ぎ、私が20代後半のことです。ハローワークで仕事探しをしていました。そこで見つけたのがS学習院の講師の募集でした。「あの時のS学習院。よし応募してみよう。」

 

S学習院に応募し、訪ねていくと「あの時のことは薄っすらと覚えています。ただ、あなたはうちの塾の講師に向いていない気がします。申し訳ありませんが、ご縁がなかったことにして下さい。」

 

そして数年後、もう1度S学習院に応募しました。答えは一緒でした。それ以来もう応募することはありませんでしたが、今でも縁のあるS学習院のことは心の片隅にあります。

 

現在の私は学習塾の講師をしていますが、創業時の講師であり、塾の立ち上げに携わったという意味ではあの時のS学習院の院長と同じ運命を辿っているといえるかもしれません。S学習院は現在でも広島で中堅の学習塾として存在しています。